ゴーン氏が逮捕・勾留されていることは大きなニュースになっています。
ここでは、逮捕された彼が東京拘置所に収容されていることについて、少しだけ触れたいと思います。
現在の日本では、一般的に逮捕された場合は警察署に収容されています。そのような扱いから考えると、例外的な扱いをしているように思われるかもしれません。
でも、外国に目を向けた場合、むしろこの日本の扱いこそ、例外的です。
「代用監獄」という言葉があります。
逮捕・勾留されている間、捜査官による取り調べが実施されます。警察に収容するということは、取り調べをする側の手元に収容するということを意味します。
いわば「取り調べ放題」ということになってしまいます。
これはいかにもおかしいのではないか。
さらに言えば、逮捕・勾留という制度自体、取り調べのための制度ではありません。
それなのに警察署に収容するということはおかしなことであると言わなければなりません。
興味を持たれた方は、東京弁護士会のホームページにわかりやすいまとめがありますので、そちらもご覧ください。
代用監獄Q&A
https://www.toben.or.jp/know/iinkai/keiji/qa/
弁護士 髙橋 俊彦