コラム

「沈黙法廷」法律監修!

2017年 10月1日

WOWWOWで放映されている「沈黙法廷」というドラマの法律監修を担当いたしました。
もともと、本ドラマの原作について法律監修としてお付き合いをさせていただいたご縁で、ドラマ化も担当したという流れでした。
ドラマの内容は、私などが語るよりもぜひご覧いただきたいと思いますが、撮影に一部だけ同席して拝見しましたが、プロのみなさんの演技力に圧倒される思いでした。本当に素晴らしかったです。
さて、裁判員裁判が施行されて8年が経過いたしました。市民の間にもすっかり定着した感があり、そのような背景を受けて、裁判員裁判を題材にする小説やドラマも出てきているようです。小説やドラマでは、予測できなかった事態が生じてそれによる対応などが一つの山場になるようです。
ところが実際の法廷ではそのような場面はほとんどありません。
実際の裁判では、公判前整理手続という手続きにおいて相当程度の事実があらわれ、かつ証人尋問の時間についても予定がしっかりと組まれ、法廷がほぼ予定通りに行われています。
仕事や家事の合間を縫って裁判員として公判に参加される市民の負担を考えたとき、予定はきちんと組まれなければなりませんでしょうし、できる限りその予定に沿って進行していくことが望ましいでしょう。

 

でも、裁判ってそういうものでしょうか?
我が国の刑事訴訟法は「公判中心主義」という考え方に立っていると言われています。
この公判中心主義という考え方は、いろいろな意味を含むものですが、少なくとも公判前整理手続が肥大化して、その整理手続きで予定がしっかりと定められ、予定外のものは公判から排除する、ということを徹底しすぎれば、文字通り、公判はただの予定調和になってしまいます。
具体的には、個々の事件ごとによって異なりますが、我々は弁護人として、活き活きとした公判を行い、そこで裁判員・裁判官に正しい心証を得てもらうよう、取り組みを続けていかなければならないと考えています。
ドラマと現実、の両方を見ながら、その思いを新たにいたしました。

 

弁護士 髙橋俊彦

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